聞いておきたいこともある。お金の貯め方や資産運用のこと。

人生の歩き方
2015/07/28

知っていますか?病気や介護にかかるお金

イメージ

 

病気で入院したり、親の介護が必要になったりしたときに必要なお金に

ついて、44歳男性Aさんを例に考えてみませんか?

 

【Aさんのプロフィール】

44歳 会社員

1か月の給料は36万円

78歳の母親がいる

 

(1)病気で入院した場合

Aさんが病気で2週間(14日間)入院した場合を考えてみます。

生命保険文化センターの調査(※1)によると、入院時の1日あたりの自己負担費用の平均は1万6,000円となっています(※2)。もし14日間入院したとすると、かかる費用は1万6,000円×14日=22万4,000円

となります。

 

長期入院した場合、入院費用とともに心配となるのが、会社を休んで給料が減ってしまうことです。数日程度の休みならば有給休暇を使えば給料は減りませんが、長期にわたると欠勤扱いになり、給料がもらえなくなってしまいます。

 

そんなときのためにあるのが「傷病手当金」です(※3)。

病気やけがで会社を休んで給料がもらえないとき、1日あたりの給料(標準報酬日額)の3分の2に相当する額を受け取ることができます。

傷病手当金は、病気やけがで仕事を休んだ日が連続3日間あった場合、4日目以降の休んだ日に対して支給されます。

 

Aさんが入院期間を含めて20日間会社を休んだ場合で考えてみます。

標準報酬日額は

36万円÷30=12,000円

傷病手当金は

(12,000円×2/3)×(20日-3日)=136,000円

が支給されます。

(※1)生命保険文化センター「生活保障に関する調査」(平成22年度)

(※2)治療費、食事代、差額ベッド代などを含む。高額療養費制度を利用した場合は利用後の金額。

(※3)傷病手当金は、加入している健康保険から支払われる。

 

 

(2)介護が必要になった場合

自分や家族に介護が必要になったら、要介護認定の申請をして、認定されると公的介護保険のサービスを受けられるようになります。

どの程度の介護が必要かによって、「要支援1」から「要介護5」まで7段階に分けられます。

 

介護保険では、受けた介護サービス費用の1割を負担します。

要介護度によって受けられるサービスの限度額が決まっていて、要介護度が重くなるにしたがって限度額は多くなります。

1か月あたりの限度額は、最も軽い要支援1で49,700円、要介護3で267,500円、最も重い要介護5で358,300円となります(※4)。

 

例えばAさんの母親が要介護3で、限度額いっぱいサービスを利用したとすると、1か月の自己負担額は

267,500円×10%=26,750円

 

生命保険文化センターの調査(※5)によれば、介護する期間は平均で56.5カ月(4年9カ月)となっています。

Aさんの母親の介護期間が仮に5年間とすると、

26,750円×12カ月×5年間=160万5,000円

のお金が必要になるということになります。

 

ライフプランを考えるためにも、自分や家族のいざというときにかかるお金を大まかにでも把握しておきたいものですね。

(※4)支給限度額は標準的な地域の例

(※5)生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」(平成24年度)